ゲスト

南房総菜の花サイクリングに参加して

更新日:

スペシャルゲスト 形本静夫(順天堂大学名誉教授)

 去る2月28日(日)、館山市のショッピングセンター・イオンの駐車場を発着点して開催された標記イベントに初めて参加した。このイベントはこれまで天気に恵まれなかったと聞いていたが、当日は晴天でかつこの時期にしては比較的気温も高く、それほど風も強くなかったこともあって、快適なうちにサイクリングを終了することができた。

 佐藤会長のお誘いのもと、会場近くの民宿に前泊し、当日に備えることになった。宿の前には学生時代海浜実習(遠泳)で苦しんだ北条海水浴場があり、そのとき宿泊した大学の寮も研修所として残っていて、とても懐かしかった。

 当日は会場設営に出かける皆さんと6時15分から朝食を摂り、8時半過ぎに1?ほど離れた会場に向かって受付を済ませた。その後、アップを兼ねて那古船形駅の先まで軽く乗り、会場に戻るとちょうど9時半からの開会式が始まるところであった。

菜の花(形本)1

           イオン駐車場での開会式

 

 開会式では、一緒に走るチェリージャパンの女子選手2名と監督が紹介された。監督の高橋松吉氏とは選手時代からの付き合いがあったが、思わぬところで数年ぶりの再会となり、イベント参加が記憶に残るものとなった。

菜の花(形本)2

チェリージャパンの高橋監督とともに

 

 絶好のコンディションのもと、10時過ぎに第3グループで出走し、しばらくはノンビリと景色を楽しみながら走らせてもらった。途中、信号でグループが2つに分かれてしまい先行グループで走ることになったが、しばらくするとその集団もバラケ気味になってきた。そこで少しずつ前に出るうちに、このコースで唯一の坂らしい登りが始まった。

距離は1kmほどで、傾斜は39/19~21のギヤで気持よく登れる程度だったが、多くの人が喘ぎ喘ぎ登っている感じだったので、初級者には少し辛かったのかもしれない。この坂を一気に登って先行する集団の後に付き、下ると間もなく千倉駅に到着した。

 ここで暫時休憩を取っていると、第1グループが昼食会場を目指して出て行くのが見えた。つぎのグループが出るのを待つが、そのような気配がまったくなかったので、ガーミンの地図を頼りに追いかけることにした。2分ほどの遅れだったのですぐに追いつくと思ったが、これは誤りだった。

1?弱走って海岸線に出ると、追い風基調になった。先頭は30?/hぐらいで走っていると考え、34km/h前後で追いかけるが、なかなか後姿が見えてこない。そこで、36km/hぐらいまで上げて走っていると、前方に数人のサイクリストの後ろ姿が見えてきた。しかし、彼らは集団から切れた人たちで、先頭グループはその先4~500mのところを走っていた。かなりのベースで走っているようだったので、さらにベースを上げて踏み続け、なんとか追いつくことができた。後方待機のまましばらく走るうちに、昼食会場である白浜野島崎に到着した。早速、係の人にお弁当とお茶をいただき、暖かい陽差しを浴びつつ、高橋監督と談笑しながら食した。弁当はそれなりにボリュームがあったが、美味しかったので、あっという間に食べ終えてしまった。

菜の花(形本)3

    柔らかい陽差しのもと、海を眺めながらの昼食は最高であった

 

 昼食会場からゴールまではおよそ30km。ここからは第1グループで走ることにした。30名ほどの大集団になったので、後方1/3ぐらいに位置し、安全のため車間を切って走ることにした。私の後に付いた人は少しイライラしたかもしれないが、安全のためだったのでご容赦いただきたい。そのままフラワーラインに出て平坦区間を淡々と走っているうちに「海の駅だいぼ」に到着し、ここで小休憩を取ることになった。あと十数?となった。

しかし、ここから州崎灯台に至る道には若干の登りが待ち構えていて、脚に疲れのある人たちが遅れだした。その後に付くのは走りにくいので、これを交わして先頭グループの後に付くことにした。また、灯台から先は少し向かい風になり、その上多少のアップダウンもあったが、リーダーがうまく走ってくれたので脱落者もなく、午後1時32分無事出発地点に戻ることができた。受付でナンバーチェックを受け、完走記念のあんパンをいただいた。これは恒例とか。私はその場で食べずに、家に持ち帰り翌日の朝いただいたが、評判通りの美味しさであった。

菜の花(形本)4

コール後、ナンバーチェックを受け、完走記念のあんパンをいただく参加者

 

 今回用意されていたコースは、距離・難度ともに初級者がサイクリングを思う存分楽しめるものであった。主催者や関係者のホスピタリティも十分であったし、天候にも恵まれたのでなおさらであった。いつもいい気象条件に恵まれてもらいたいと思った。

 ただ1つ残念だったのは、「駐車場内での自転車走行は禁忌です」、とのアナウンスが主催者やイオン側から再三されていたにも関わらず、到着後に遵守できなかった人が散見されたことである。スポーツサイクリングはポピュラーになりつつあるが、さらなる発展には、サイクリストのマナーの良さが不可欠であると思われる。このイベントが今後もこの駐車場を借りて続けられるよう、これからはルールの遵守に心がけてもらいたい、と願いつつ帰路についた。

-ゲスト

PHP Code Snippets Powered By : XYZScripts.com

Copyright© 千葉県サイクリング協会(CCA) , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.